ロンドン 大英博物館でのマンガ展に行く
【始まり】
2018年11月頃、アニメ「ゴールデンカムイ」2期が放送されていることを知り、なんとなく録画したのがゴールデンカムイとの出会いだった。
その頃再放送された9話だったと思う。
最初に観た回だった辺見ちゃんが股間を光らせていた…
「え?なんなの?なんなの?なんで、光ってんの?」が最初の感想というか疑問だった。
そんなゴールデンカムイとの出会いに始まったが、
あっという間にハマってしまい、原作があるなら読んでみたいと思い発売されていた原作を人生が変わるとも知らずに15巻まで一気に購入。
読んだら、アニメ以上に漫画が面白かった!そして、気がついたらゴールデンカムイについての情報をツィッターでチェックする日々が始まった。
2019年5月からロンドンでマンガ展が開催され、さらにはエキシビションのキービジュアルがゴールデンカムイのアシリパだということを知ったのが2019年3月の終わり。
「ロンドンに行きたい!」
マンガ展のことを知った、最初の思いがこれだった。
その当時働いていた職場は7月から10月までの間に5日間夏休みをもらえた。
7〜8月は家庭もち子どものいる人たちが優先的に夏休みを取るから、その時期ははずして9月に夏休みを取るのが毎年のことだった。
しかし!
ぜったいに、8/26の会期終了までにロンドンに行きたい!
彼女たちはお盆休みの頃に夏休みの希望を出すはずだから、そこさえ重ならなければ行ける?行けるはず!
2019年の7/29から8/2 3泊5日の日程を決めたのは、マンガ展のことを知ったその日だった。
【準備】
ツアーもしくは友人と海外に行ったことはあるが自分で準備からするのは初めてだ。
自分で手配するか、旅行代理店にお願いするか。
ロンドンで何か思わぬことが発生した時に、1人なことを考えて、
ネットで調べた個人旅行をオーダーメイドしてくれるパーパスジャパンという代理店に問い合わせをした。
航空券と宿、マンガ展に同行し通訳してくれる人の手配。
待たされることなく、モデルプランがメールで送られてきた。通訳も探してくれるという。
3年前から英会話のレッスンを受けていたので、簡単な日常会話はできるが、せっかくなのでマンガ展を理解したかった。
通訳をつける選択は、マンガ展に実際に行ってみて
右往左往することなかったので良い選択だったと思う。
個人で航空券と宿を取った時の料金と、代理店が提示した料金があまり変わらなかったということもあって、代理店にお願いすることにした。
格安航空券とかお得な宿とかいくらでも安く旅行は出来たのかもしれないが、ロンドンで何かあった時にすぐにサポートを受けることが可能だというのは
1人でロンドンに行く私にとって代理店にお願いする理由のひとつだった。
2019年5月23日からロンドンでマンガ展が始まった。
代理店からメールがあった。
「マンガ展でゴールデンカムイの原画は1枚だけですが、通訳はつけますか?」と。
マンガ展は英語が多少出来れば、通訳は必要ないかも、と。
通訳の料金はけっこうな金額だった。
通訳の方は、大英博物館でキュレーターもしていた方でマンガ展が始まってすぐに足を運んでマンガ展を観てきてくれていた。
通訳をつけない、通訳をつけるが半日、通訳を1日つける。
迷わず1日同行でお願いした。
「その1枚が見たいんです」
マンガ展にゴールデンカムイの原画は1枚だけだったとしても、原画を見たことがなかった私にとってはどうしても見たいものだった。
【聖地巡礼オタク マンガ展へ行く】
事前に、マンガ展でARを使うために、舞台めぐり「北海道はゴールデンカムイを応援しています」スタンプラリー2の北海道5エリアでチェックインしARのお迎えをしておいた。
ロンドンに行くと決めた時に、思いついたのが、ARを使って写真を撮ること。マンガ展に原画を観に行くことと、もう一つ大事なミッションだ。
7月29日の早朝にエアポートバスで成田空港へ向かった。11:55成田発のブリティッシュエアウェイズが出発の1週間前に1時間後の12:55発に変更になった。
12:55発だから成田空港でのんびりすればいいか、と始発バスにしたのも後々のアクシデントにとって幸いだった。
順調に進んでいたエアポートバスが外環道の川口ICあたりで事故渋滞で止まった。
最初は静かだった車内が1時間くらいそのままの状態が続いた辺りから、ざわつき始めた。
海外に出張に行く予定らしいサラリーマンが、会社にチェックインの時間に間に合わないと電話している。
エアポートバスが事故現場を抜けた時には、車内から
「間に合わなかった…」
という小さな呟きが聞こえた。
私も間に合わないかもしれない…ギリギリだ。
11:55発だったら、搭乗は無理だったろう。
パーパスジャパンの担当者から、気をつけて行ってきてくださいという餞別メールが来ていた。
事故渋滞でまだ成田空港に着いてないことを返信すると、すぐに電話がかかってきた。
オンラインチェックインをして欲しい、出来なかったら、すぐに連絡をして欲しい。前日にオンラインチェックインはしていたはず。そのことを伝えた。
カウンターでの発券などの時間を短縮できるらしい。
ロンドンで何かあった時に、と思って代理店にお願いしたが、こういう時にすぐに相談対応してもらえるのが、やはり個人手配にはない良さかな。
結局、バスは成田空港に11時を過ぎてから到着した。
ロンドンで使うレンタルのルーターを受け取り、荷物を預け、保安検査場を抜け、なんとかロンドン行きのブリティッシュエアウェイズに乗り込んだ。
7月29日の早朝に自宅を出て、時差8時間のヒースロー空港に降りたったのが18時。12時間空の上で過ごしたのに、現地は夕方ってなんか不思議。
早速、ARが使えるか試してみる。
海外で使えるか心配だったけど、大丈夫だった。
代理店にお願いしたのは、大英博物館から徒歩で通えるホテル。ヒースロー空港から地下鉄で1時間ほど離れた駅ラッセルスクエアで降りてラッセルスクエアという公園を通り抜けて、グランジ ポートランドホテルに辿り着いた。
ホテルはシックな調度品で内装がまとめられ、異国の地に身を置いている実感が沸くものだった。
近くのパブに行ってみようかとも思ったが、翌日のマンガ展に向けて身体を休めることにした。
機内でもらった赤ワインのボトルと、機内食の残りのクラッカーでお腹を満たしてロンドン 最初の夜は眠りについた。
7月30日はいよいよマンガ展の日だ。
ホテルでの朝食は、前夜にクラッカーしか食べてなかったせいで、すごく美味しかった。
通訳の方との待ち合わせの10時まで、時間があったので大英博物館の近くを散策。
アシリパさんを見つけてテンションは爆上がり。
大英博物館入り口前のスタバでコーヒーブレイク。
時間通りに通訳さんと合流し、いよいよマンガ展へ。
※マンガ展担当キュレーターのニコルさんの美術手帖に掲載されたインタビューを興味があったら一読されることオススメします。すみませんがリンク貼れないので、検索下さい。
大英博物館はなぜ「マンガ展」を開催したのか?
キュレーターが語るその意義
ニコルさんが絶対にキービジュアルをゴールデンカムイにしたかった理由などが載っています。
2019年3月二風谷で貝澤徹さんと奥様からニコルさんが二風谷を訪れた話とか聞いたはずなのに、そこら辺はブログを書いててようやく思い出すという…
テーマ毎に作品が紹介されており、ゴールデンカムイは思いもよらぬアドベンチャーエリア。
マンガ展自体は日本のマンガの源流から現在、そして未来を見通すような文化を学べる博物館らしいものだった。子どもの頃から身近にマンガがあって、あまり意識したことがなかっただけに海外の人の目線でそれを見るというのは面白い体験になった。
通訳さんとマンガ展を見終わったあとに、キロランケのマキリのモデルの作者貝澤徹さんの作品を見に行った。
1日お付き合いいただいた通訳さんと、大英博物館近くのカフェでお茶をしながら、翌日また大英博物館に行くための見どころを聞いた。
7月31日は1人で大英博物館に向かった。
マンガ展のためだけにロンドンを訪れるという、酔狂な目的だったが、2日間じっくりエキシビションを見れたのはとても満足のいくものだった。
マンガ展で購入したグッズ。
マンガ展も楽しかったけど、バッキンガムや紅茶トワイニングの本店に行ったり本場でアフタヌーンティーしたり、滞在2.5日だったけど充実してた。
ヒースロー空港で、いつものお疲れ様ビール。
【おわりに】
• 大英博物館の入場料は無料
• マンガ展の図録
「マンガ!大英博物館マンガ展図録」
日本語版が2020年10/21に販売されている